ADHDの彼女の遅刻に、「いつまで待てばいいのだろう」「イライラしてしまう自分が嫌だ」と悩んでいませんか。僕も、会えるのを楽しみにしていた分、待ち時間が長くなると残念に感じることがあります。
僕と彼女は別々に暮らしています。出発前に何をしているのかは、LINEなどで聞かなければわかりません。
待つ時間に、一律の正解はありません。僕は、彼女が着いてから一緒に過ごせる時間と、自分の予定を基準に、いつまで待つかを決めています。
到着時刻がわからないまま待ち続けると、自分の予定まで立てにくくなるからです。待つ間は駅の近くで自分の時間を過ごし、会うのが難しい日は帰ります。
彼女を急かさずに、自分の時間も大切にする。僕が待ち合わせで意識しているのは、その両方です。
この記事では、離れて暮らす僕が、出発前にどう声をかけ、到着が遅れたときにどう過ごしているかを紹介します。
- 遅刻の理由を決めつけず、LINEで今の様子を確かめる
- 自分の移動状況を伝え、待ち合わせの見通しを共有する
- 駅の近くで自分の時間を過ごし、待てる期限を決める
紹介するのは、僕たちの関係での体験と考え方です。遅刻の原因をADHDと決めつけたり、すべてのADHDのある人に同じ対応を勧めたりするものではありません。
ADHDの彼女が遅刻しても、その日の事情は本人に聞く
時間管理の難しさが関係する場合はある
成人のADHDでは、物事を順序立てて進めたり、時間を管理したりすることに難しさがある場合があります。米国国立精神衛生研究所の成人ADHDの解説でも、予定を守ることや計画に関する困りごとが紹介されています。
ただし、遅刻という結果だけでは、その日に何が起きたのかはわかりません。仕事の疲れや体調、交通機関の遅れなど、別の事情も考えられます。
「ADHDだから遅れたのだろう」と答えを出す前に、本人の話を聞く。僕はそこを大切にしたいと思っています。
問い詰めるより、普段の会話から今の様子を聞く
僕の場合、「何が間に合わなかった?」と聞くと、責めている感じが出てしまいそうで、少しためらいます。
そのため、過去に遅れたときの事情も思い出しながら、普段のLINEに近い聞き方をしています。
「昨日お仕事頑張ったみたいだね。疲れてる?」
いつも持ってくる物について聞くこともあります。会話の中で、まだ準備中なのか、疲れて動きにくいのかなど、今の様子を確かめていきます。
もちろん、前回と似た状況でも、理由が同じとは限りません。聞いたあとに、自分の予想へ無理に当てはめないことも必要だと思います。
遅刻以外にも、約束やLINEのすれ違いで悩んでいる方は、ADHD/HSPの彼女との付き合い方|すれ違いを減らすために僕が変えたことも参考にしてください。特性だけで気持ちを決めつけず、二人が続けられる約束を考えた体験をまとめています。
別々に暮らす僕が、出発前にしている3つの工夫
1.普段の様子から、到着までの余裕を見ておく
「もう少しで出る」と聞いても、実際に家を出るまでには、もう少し時間がかかることがあります。
本人も急ぎたい、間に合わせたいと思っているからこそ、短めの時間を伝えたくなるのかもしれません。僕自身にも、似たところがあります。
何度か待ち合わせをすると、「今その段階なら、あと30分くらいはかかるかもしれない」という感覚が見えてきます。僕は、それを自分の待ち方を考える目安にしています。
正確に何分かかるかを測ってもらうわけではありません。余裕を見る幅も、10分くらいなのか、30分くらいなのか、もっと長いのか、普段の様子によって違うと思います。
これは僕の予測なので、到着を保証するものではありません。予約など時刻が重要な日は、感覚だけで判断せず、間に合いそうかを確認します。
2.家を出たことや、電車に乗ったことを伝える
離れて暮らす僕ができるのは、自分の行動を知らせることです。
「家出たよ!」
「電車に乗ったよ!」
「着いて、喫茶店でゆっくりしてます!」
そんなふうに、僕がどこまで来ているかをLINEで伝えています。待ち合わせがどのくらい近づいているか、彼女にもイメージしてもらえたら、という気持ちです。
電車やバスの乗り継ぎ表のスクリーンショットを送ることもあります。乗り換える場所や到着予定時刻が、一つの画面でわかるからです。
僕自身が遅れそうなときも、「これくらいに着くので、ゆっくりしていていいよ」と伝えます。どちらが遅れる場合でも、相手が自分の時間を過ごせるようにしたいと思っています。

3.普段の会話で、これからすることを共有する
出かける前には、「風呂キャンしてる?」と冗談っぽく聞いたり、「今日は可愛くして来てね」と伝えたりすることもあります。
すると、彼女から「何着て行こうかな」「シャワー浴びていくね」と、これからすることを話してくれることがあります。
僕が準備の順番をすべて計画することはできません。でも、会話の中で「これを済ませたら家を出る」という大まかな流れが見えることはあります。
こうした言い方は、僕たちの普段の関係があってのものです。相手が負担に感じる言葉なら、別の聞き方を選ぶ必要があります。
「雨が降っているから、気をつけてね」と、外の様子を知らせることもあります。必要な情報を伝えたあとは、僕も自分の準備や移動を進めます。
出発前の持ち物確認や、スマホ・財布をなくしたときの備えについては、ADHDの彼女の忘れ物はなぜ多い?実体験と5つの対策で紹介しています。時間の調整とは別に、持ち物を確認しやすくする工夫をまとめました。
彼女が遅れるときは、駅の近くで自分の時間を過ごす
LINEで状況を確かめ、先に行く場所を知らせる
待ち合わせの時間になっても状況がわからなければ、まずLINEを送って反応を確認します。到着時刻がわからないときは、自分の用事を進めます。
そのときは、「先にここへ行っているので、着いたら来てね」と場所を伝えることが多いです。
ただし、集合場所の駅の近くで過ごします。彼女が着いたときに、すぐ向かえるようにしています。
ずっと外に立って待つより、お店に入って過ごしたほうが、僕自身も気持ちを保ちやすくなります。
読書や買い物など、一人でも過ごせる予定を持つ
僕は、スマホで映画を見たり、本を読んだりできるようにしています。時間があれば買い物をしようと、サブの予定を入れておくこともあります。
何もせず時計を見ていると、待つことばかりが気になります。自分の楽しみがあれば、同じ時間でも過ごし方が変わります。

読者の方が取り入れるなら、次のような準備から始められると思います。
- 集合場所の近くで入れるお店を調べておく
- 途中で切り上げやすい読書や動画を用意する
- 先に移動するときは、行き先を相手に知らせる
僕は、先にお店へ入ったら「コーヒーおいしい」と写真を送ることもあります。自分が今どこで、どう過ごしているかを伝えるためです。
彼女のことが気になって、自分の時間を過ごすのが難しいときは、彼女のことで頭がいっぱいな時の気分転換7選|寂しさをぶつけず心を休ませる方法も読んでみてください。会えない時間に、僕が自分の気持ちを落ち着けるためにしていることを紹介しています。
気にしないでと伝えつつ、自分に残る気持ちもある
遅れたとき、彼女は謝ってくれます。僕も「気にしないで」と伝えています。待ち時間に別のことをしていたからといって、責められたことはありません。
ただ、僕が予定を変えたあと、彼女が先に着いて「まだ?」「寂しい」と連絡してくると、うれしい反面、少しイラッとすることもあります。
彼女の遅れに合わせて別のことを始めたのに、急には戻れない。彼女を待たせていると思うと申し訳ないけれど、少し腑に落ちない。そんな気持ちです。
その場では「ごめんね、待ってて」と返しています。でも、この引っかかりは、まだ本人に伝えられていません。今も少し腑に落ちない気持ちが残っています。
いつまで待つかは、残りの時間と自分の予定で決める
遅れた長さだけでなく、会って過ごせる時間を見る
僕は、1時間くらい待つこともあります。ただ、1時間が誰にでも適切な基準だとは思っていません。
帰るかどうかを考えるときには、彼女が着いてから、どれだけ一緒に過ごせるかを見ています。少ししか会えないなら、その日は帰ることもあります。
遅刻した時間だけを見るより、自分の帰宅時刻や、その後の予定も含めて考えたほうが、判断しやすいと感じています。
待つか迷ったときには、次の点を確かめてみてください。
- 到着してから、二人で過ごせる時間は残っているか
- 待ち続けることで、その後の自分の予定に無理が出ないか
- 自分の体調や気持ちに、待てる余裕があるか
- 今日は別の日にしたほうが、落ち着いて会えそうか

待つ期限を伝え、過ぎたら次回につなげて帰る
僕は、帰ると決めてから突然知らせるのではなく、先に「何時まで待っているね」と伝えています。
たとえば、「今日は14時半まで待っているね。その時間までに会うのが難しそうなら、また今度遊ぼう」と伝える形です。時刻は、自分の予定に合わせて決めます。
その時間までに会えなかったら、「また今度遊ぼうね」と、次につながる言葉を送って帰ります。
彼女から悲しそうなスタンプが届くこともあります。そのときは、怒っているわけではないと伝わるようにしています。
会えなくなって残念な気持ちは、僕にもあります。それでも、待てる範囲を超えてまで、その日の予定を続ける必要はないと考えています。
「また会いたい」という気持ちを残したまま、その日の待ち合わせを切り上げてもよい。僕には、そのくらいの線引きが必要でした。
予約が必要な日は、予定の立て方から考える
普段は、時間を動かしやすい予定にする
僕たちは、開始時刻を厳密に守らないと難しい予定を、普段からあまり増やさないようにしています。
当日に調整できる予定なら、到着が少し遅れても、そのあとの過ごし方を変えられるからです。
予約が必要な日には、変更やキャンセルの条件を確認します。遅れそうなときに、いつまでに判断する必要があるのかも、先に知っておきたいところです。
予約や変更の対応も、二人で関わる
予約を取るときには、一緒にいる場で彼女に手続きをしてもらうこともあります。
彼女自身も予約内容を確かめ、変更が必要なら、その対応にも関わる形です。僕だけが予約し、その後の調整も全部引き受ける状態にはしないようにしています。
自分で予約をすることが、予定を意識するきっかけになるのではないかと僕は感じています。ただ、それで遅刻がなくなると確かめられたわけではありません。
誰が手続きをしても、時刻や変更条件、費用については、二人で確認しておくことが大切だと思います。

待つイライラは減ったけれど、何でも平気になったわけではない
待ち方の工夫なのか、慣れなのかはわからない
付き合い始めたころに比べると、僕は待つことへのイライラが減りました。
自分の時間を過ごすようになったからなのか、彼女との待ち合わせに慣れたからなのか。その違いは、はっきりわかりません。
遅刻を当然と思ってよいのかは、今も迷います。ただ、僕が彼女との付き合いを続けるうえでは、予定がずれることを、ある程度受け止められる余裕が必要なのだと感じています。
これは、ADHDのある人と付き合うなら、誰でも同じように我慢するべきだという意味ではありません。僕と彼女の関係の中で、僕が感じていることです。
冷たく接したくない気持ちと、自分の限界を両方持つ
僕も、回数は少ないですが遅れることがあります。一度、待たせたときに彼女が少し冷たく感じられて、かなり嫌な気持ちになったことがありました。
その経験もあって、自分が待つ側のときには、イライラをそのまま表に出さないようにしています。
それでも、何も言わずに我慢し続ければよいとは思っていません。遅刻が当たり前になるのは、少し違うのではないかという気持ちもあります。
たとえば、待つのがつらかった日は、「今日は待つ時間が長くて、僕もしんどかった」と伝えてもよいと思います。これは伝え方の例ですが、限界になる前に、自分が困っていることを話したいです。
気持ちが強くなっているときは、少し時間を置く。落ち着いてから、自分が何に困ったのかを言葉にする。その順番を大切にしたいと思っています。
遅刻だけでなく、予定変更や日々の付き合い全体で負担を感じている方へ向けて、ADHDの彼女がしんどいとき|特徴と無理をしない付き合い方も書いています。自分が引き受けられる範囲や、付き合い方を見直す視点を整理しています。
これから彼女に伝えたい、僕が遅れるときのお願い
僕が遅れるときには、彼女にも何か別のことをしながら過ごしていてほしいと思っています。ずっと外で待っていると聞くと、申し訳なくなるからです。
「僕が遅れるときも、お店に入ったり、好きなことをしたりして待っていてね。僕もそうしているし、遅れること自体で怒ったりはしないよ」
これは、これから彼女に伝えたいことです。
お互いが、自分の時間も大切にしながら待つ。会えたときには、会えた時間を楽しむ。僕は、そんな待ち合わせ方を続けたいと思っています。

まとめ|彼女を気遣いながら、待つ僕の時間も大切にする
別々に暮らしている僕には、彼女の出発前の行動をすべて把握することはできません。だから、普段のLINEで今の様子を聞き、僕の移動状況や行き先を伝えています。
待つときには、自分の時間を過ごします。会うのが難しくなる時刻を先に伝え、期限を過ぎたら、次回につながる言葉を送って帰ります。
- 遅刻の理由は、ADHDだけで決めつけない
- 離れていても、LINEで状況や到着の見通しを共有できる
- 待ち時間を自分のために使ってもよい
- 待てる期限は、自分の予定や残りの時間から考える
- 相手を責めなくても、自分の困りごとは伝えてよい
遅刻をどこまで受け止められるかは、人によって違います。僕も、いつも穏やかでいられるわけではありません。
それでも、彼女の事情を聞くことと、自分が無理なく待てる範囲を持つこと。その両方を大切にしながら、二人に合う待ち合わせ方を考えています。
次の待ち合わせでは、待てる時刻と、その間に過ごす場所を先に決めてみてください。
この記事の執筆方針と参考資料
この記事は、ADHDのある彼女と別々に暮らす筆者の体験と考えをもとにしています。声かけによって遅刻が減る効果を確認したものではなく、彼女の内面については、筆者の推測と本人から聞いたことを区別しています。
今後伝えたい希望や、伝え方の例は、実際に話し合って解決した出来事とは分けて記載しています。
ADHDに関する説明は、米国国立精神衛生研究所(NIMH)の「ADHD in Adults: 4 Things to Know」を参考にしました。診断や治療を目的とした記事ではありません。生活上の困りごとが大きい場合は、受診先などの専門家へ相談してください。

