「双極性障害の恋人と恋愛するって、やっぱり大変?」
そんなふうに思っている人も多いかもしれません。実際、気分の波が激しかったり、予定が急に変わったり、連絡が途絶えたり…。初めてだと、どう接したらいいのか迷うことも多いはずです。
でも実際に付き合ってみると──
しんどいこともあるけど、それ以上に笑えることもいっぱい。
今回は、双極性障害の彼女と付き合って感じた“恋愛あるある”を実体験ベースで5つご紹介します!
- 双極性障害の恋人との関係に悩んでいる
- 恋愛を続けていけるか不安になっている
- 実際に付き合っている人の体験談を探している
そんな気持ちでここにたどり着いてくれたなら、
この実体験が、きっとあなたのヒントや励ましになれれば幸いです。
というわけで──
「双極性障害×恋愛」のリアルを、笑いと愛しさたっぷりでお届けする『恋人あるある5選』、はじまりです!
第1章:感情のジェットコースターは、愛で乗りこなす
【あるある①】昨日は「消えたい」、今日は「ガールズバーのオーナーになる」、将来の夢はお嫁さん
彼女の気分の波は、まさにジェットコースター。
ちょっと前までは「私、ガールズバーのオーナーになる!」と超ハイテンション。
しかも真剣。「白い内装にして、女性が安心して働ける店にする」って、目がキラキラ。
**その発想力、すごくない!?**って普通に感心してしまう。
正直、自分が最近考えてたことって「週末どのラーメン屋行くか」くらいで、
そのスケールの違いに、自分の小ささを思い知らされた夜もある。
と思ったら、今日は「全部終わりにしたい…、猫になる」と布団にくるまり出てこない。
ある日、冗談半分で「今後のキャリアプランをプレゼンにまとめてみてよ〜」って言ってみたら、
なんと10分後──
爆速で笑えるパワポ資料が完成してた。


彼女のパワポは、プログの最後にリンクを載せておきます!
タイトルは「今後のキャリアプラン及び人生設計について」。
内容はちゃんとしてるのに、ところどころワードセンスが絶妙すぎて爆笑。
やっぱり彼女は天才だった。
気分の波があるからこそ、彼女の中に眠る爆発的なクリエイティブや行動力が突然ドカンと出てくる瞬間がある。
そしてそれを真横で見てると、こっちの価値観もどんどん更新されていく。
「ただの恋人」じゃなくて、「刺激的な人生のパートナー」って感じ。
それが彼女と付き合ってる毎日のリアル。
第2章:未読3日→心配MAX→会ったらケロっとしてる
【あるある②】「あれだけ心配したのに、元気やん!」って拍子抜けするやつ
LINEしても、既読にならない。
スタンプを送っても、反応なし。通知オフで優しく送ってるつもりだけど、反応ゼロの日が続くと、やっぱり不安になる。
「倒れてないかな」「もう嫌われたのかな」「どこか遠い星へ旅立ったのかも」って、妄想のレベルがSFの域に達してくる。
でもふと、X(旧Twitter)を見ると、しっかり投稿してる。
「Candy TUNEかわいい」とか呟いてるのを見ると、思わずスマホにツッコミたくなる。
「おい、LINEは!?既読は!?こっちは心配してたぞ!?」って(笑)
そっちがそう来るなら、こっちもSNSでコンタクトとるぞ!とTik Tokで彼女の変顔を編集した応援動画作って送ったりもする。
それには、リアクションあるんだよね、、、♡マーク
たまに、「しばらく返信できないと思うから心配しないでね」って宣戦布告LINEが来ることもある。
あれはあれでありがたいんだけど、「いや、それ先に言って…笑」と思わずにはいられない。
そんなこんなで数日後、ようやく会える日がくる。
こっちは心配で心拍数爆上がりなのに、彼女はいつもの笑顔で
**「おなかすいた〜、なんか作って〜♪」**って…
…え、元気じゃん!!!
安心と拍子抜けが同時に来る、不思議な感覚。
でもその笑顔を見ると、こっちの気持ちも全部ふっと軽くなる。
「生きててくれてありがとう」「会えてよかった」って、毎回本気で思う。
第3章:デートしてないのに、めっちゃ幸せな謎
【あるある③】「料理して愚痴言って変顔してるだけで、なんか幸せ」って話
付き合って半年──いわゆる「デートらしいデート」は一度もしてない。
映画、水族館、旅行、夜景ドライブ…そんな王道恋愛イベントとは無縁。
でも、まったく不満はない。むしろ、なぜか毎日がちょっとしたイベントの連続。
家にいても、You Tube見てふたりしてソファでゴロゴロ。
「だる〜」「動きたくない」「人間やめたい」とネガティブなことを同じトーンで言い合ってるのに、
なぜかそれがポジティブ。
「ね〜猫になりたい」「ね~肩もんで~」
とか言いながら、突然のタイミングで「料理作ろ!」って作り始める。
作るだけ作って、片付けが下手なので僕が後片付け担当。
「私たち良いコンビだね」とかのんきなこと言って、また散らかす笑

そして、夜職で働いてる彼女の周りには、クセの強い人たちがいっぱい。
最初は彼女の愚痴を聞くたびに「大丈夫かな」って心が痛んだけど、
今では**「よし、今日はどんな変人が出た!?」**って構えてる自分がいる。
彼女がそのエピソードを面白おかしく話してくれるから、
僕もそれに乗っかって「それヤバすぎ!」「キモいやついるね~」って一緒に笑う。
そんなこと言いながら、二人でため息つくと、彼女は変顔。
しかも、全力のやつ。片目だけ見開いて、口をへの字にして、まるでマンガのキャラみたいな顔。
笑うしかないでしょ、そんなの。
「そんな顔にもなるよね〜」ってふたりで笑ってると、
なんだかどんな疲れもスーッと消えていく。

彼女がつらい気持ちを抑えて気を遣って明るく振る舞ってくれてるのにはほんっとに感謝です
彼女の重たい日常も、ふたりでバカにして笑うことで、軽くできる気がする。
そんなふうにして、僕らは毎日を“ちょっとだけ楽しく”乗り切ってる。
デートなんてなくたって、この人と一緒なら、どんな日でも“特別”に変わる。
第4章:薬は彼女の味方。僕は“やさしい見守り隊”
【あるある④】“気分安定薬”は彼女のライフライン、でも声かけは超絶むずい
「ねぇ、薬飲んだ?」
このセリフ、実は恋人のスキルが試される一大ミッションなんです。
もちろんここで言ってる薬は、ピルとかじゃありません。
双極性障害の“気分安定薬”や抗うつ薬のこと。
躁っぽいときは「薬?いらないし!」って強気モード。
うつっぽいときは「…聞かないで」ってふさぎこんじゃう。
つまり、タイミング命。爆弾処理班レベルの繊細な判断力が求められるのです。
僕のやり方は、まず声のトーンは“豆腐並みのやわらかさ”。
語尾に「ね」「よ」をつけて、“圧ゼロ表現”に調整。
「飲めたらちょっと安心だな〜☺️」「今日は飲めそう?」と、あくまで“お願いベース”で伝える。
それで彼女が「うん、飲んだよ」と返してくれた日は、心の中で拍手喝采。
「よっしゃあああ!!」って叫びたい気持ちをこらえて、静かにニコッと笑う。それが僕の勝利の儀式です(笑)
でも、薬って“飲むだけ”じゃなくて、“もらいに行く”のも大変なんですよね。
彼女が「病院、待ち時間長いからめんどくさい〜」って言うと、
僕はいつも**「ほんとに……めんどくさがりの、困ったちゃんだなあ」**って、
ちょっと笑いながら返す。
責めるでもなく、甘やかすでもなく、でも気にかけてるよって伝える返し。
そのバランス感覚、大事にしてます。
ちなみに、薬をきちんと飲めた日や通院を頑張った日は、こっそり心の中で“やさしさポイント”を付けてる。
たまに彼女に「えらいね!」って褒めると、恥ずかしそうに笑うのがまたかわいい。
薬は、彼女の毎日を守るための大切な存在。
でもその薬と向き合うことって、簡単じゃない。
だからこそ僕は、“無理に押さず、そばで見守る係”として、今日もできることを続けてる。
第5章:僕らだけの「ペース」と「世界」がある
【あるある⑤】「お前ら、わかってないな〜」って心の中でドヤ顔してる
「大変そう」「めんどくさそう」って言われること、けっこうあります。
なかでもよくあるのが、「彼女うつなんでしょ?それって付き合うの大変じゃない?」というやつ。
でも僕は、そんなときこそ笑って返すんです。
「いや〜、“それだから”好きなんだよね」って。
むしろ、それを一緒に乗り越えられる関係だからこそ、深くて、あったかくて、毎日が愛おしい。
ある日、行きつけのスナックで飲んでたら、隣に座ってたおばさまたちに絡まれて、こう言われました。
「あなたにはもっといい人いるから!今度ゴルフコンパにおいで!」
それには、スナックのママも困り顔。でも僕は全然平気!むしろおばさまたちに同情、、、
いやいやいや、ちょっと待ってくださいおばちゃんたち。
「うちの彼女の何を知ってるの?」
普段、どれだけ人に気を遣って、どれだけ繊細に言葉を選んでくれてるか、
どれだけ僕のことを考えてくれてるか──知らないでしょ?
イラっとしたけど、同時に思ったんです。
「ああ、うちの彼女はこんな風に人を無神経に傷つけること、絶対しないな」って。
そうやって、ますます彼女の良さに気づく場面だったりもする。
僕らの世界観はちょっと独特かもしれません。
髪切ったよ〜
鼻毛出てない?
今、ウンチ中!
シャワー浴びてま〜す
そんな“くだらないことや、恥ずかしいこと、なんでもないこと”をなんでも言い合える関係。
特別な記念日とか、高級ディナーとか、そんなのなくても大丈夫。
普段の日常がすべてデート。ふたりで過ごす時間が、ぜんぶ“イベント”みたいに感じられる。
ゆっくりな時間のなかで、一緒に笑って、一緒に生きてる。
それだけで、もう十分すぎるくらい幸せなんです。
あとがき:「あるある」の中に、たしかな愛がある
双極性障害の恋人との日々は、ドラマチックでも、非現実でもない。
むしろ、地味で、静かで、でもすごく“本物”っぽい。
泣いた日も、LINEが返ってこない日もあるけど、そんな日々の中で彼女がふと見せてくれる笑顔や、変顔や、「ありがとう」の言葉に、全部が報われる。
「大変そう」って言われることもあるけど、
僕はこの“あるあるだらけの恋”が、大好きです。
この記事を読んで「わかる〜!」と笑ってくれた人がいたら、それだけでうれしい。
そして、「ちょっと疲れたけど、また優しくなれそう」って思ってくれたら、もっと嬉しい。
今日も、彼女の変顔が最強にかわいかった。
それが僕の、いちばんの“あるある”。
おまけ:ブログに載せていないコンテンツ
NOTEに、本ブログには載せていない、彼女の爆笑パワーポイントとTikTok画像を掲載しています。
そちらもぜひ見て下さいね。
NOTEへのリンクはこちら